新しい墓参りスタイル!オンライン墓参りのメリットと注意点
- YT
- 10月30日
- 読了時間: 7分
――遠く離れていても、心は故人とつながる

はじめに:変わりゆく「お墓」と「供養」のかたち
子育てを終え、少し自分の時間ができた今。
「これからの生き方」や「終活」について考え始めたという方も多いのではないでしょうか。
親の介護や見送りを経験し、墓地の管理や法要の準備を通じて「お墓を守ることの大変さ」を感じた人も少なくありません。
特に地方にお墓がある場合、霊園までの距離や交通の便、掃除や草取り、墓石の手入れなどの負担が年々重くなるのが現実です。
そんな中、いま注目されているのが――オンライン墓参り。
スマートフォンやパソコンを通じて、どこにいてもネットでお墓に手を合わせることができる、新しい供養のスタイルです。
オンライン墓参りとは?
オンライン墓参りとは、インターネットを通じてスマホやパソコンで墓地や霊園の映像を見ながら、自宅などから故人に手を合わせることができる仕組みです。
霊園に設置されたカメラを通じて墓石の様子をリアルタイムで確認したり、僧侶による法要の様子をオンラインで視聴できたりします。
「実際にお墓へ行けなくても、気持ちはいつもそばにある」そんな想いを形にできるのが、オンライン墓参りの魅力です。
それと併せて今注目されているのにオンライン(デジタル)法要があります。
お寺に供養(読経)をお願いし、送られてきた法要での読経動画を流しながら故人を偲ぶやり方です。
体験者の声:心を込めたオンライン供養の実例
ライフDX推進協会の佐藤さん(63歳)は、社会人時代に長くお世話になった上司の訃報をきっかけに、オンライン供養を体験しました。
葬儀は近親者のみで行われ、直接お見送りできなかったことを悔やんでいた佐藤さん。そこで知人の僧侶に相談し、オンラインで法要をお願いしました。
僧侶がお寺本堂で友人の名前と共に読経を行う様子を動画で受け取り、深夜にひとり静かに手を合わせたといいます。
「画面越しでも、手を合わせることで心が軽くなりました。供養の“形”は変わっても、偲び感謝する気持ちは変わらないのだと感じました。」
少子化で「墓じまい」が進行し、さらにコロナ禍以降は葬儀や納骨式の簡素化で人間関係が殺伐とし始めた今、
このようなオンラインとデジタル化による供養は“大切な人を想いやる”気持ちを繋ぐ新しい文化として注目され始めています。

オンライン墓参りのメリット
① 遠方でも供養ができる

地方の霊園や郷里の墓地まで足を運ぶには、移動の手間や交通費がかかります。
年齢を重ねて車の運転が難しくなったり、体調面で外出が負担になったりすることもあります。
オンライン墓参りなら、自宅にいながらお線香を焚き、画面越しに合掌することができます。
心を込めれば、距離など関係なく供養の思いは届くのです。
② 家族や親族と同時に参加できる

オンライン法要では、遠く離れた家族がそれぞれの場所から同時に参加できます。
Zoomなどのビデオ通話ツールを活用すれば、パソコンだけでなく孫世代もスマホで気軽に参加でき、「みんなで一緒に手を合わせる」時間を共有できます。
“学校や仕事の都合で帰省できない“などの時間や場所の制約を解決し、家族のつながりを再確認できるのも、オンライン供養の大きな魅力です。
③ 墓地や霊園の管理を任せられる

オンライン墓参りを提供する霊園や団体では、定期的な清掃やお花の交換、墓石のメンテナンスなどを代行してくれるところもあります。
「お墓が荒れていないか心配」という不安を解消できるうえ、
交通費や宿泊費を考えれば、費用面でも現地参りよりも合理的です。
④ 墓じまい後も供養ができる

高齢化に伴い、後継ぎの問題で墓じまいを行う人が増えています。
しかし、お墓を閉じても故人への想いは消えません。
オンライン墓参りやデジタル供養を活用すれば、
納骨後もインターネット上で故人の写真に手を合わせ「祈りの場」を持ち続けることができます。
次の世代へ引き継ぎ可能な次世代のお参りの形です。
オンライン墓参りの注意点
① 信頼できる運営団体を選ぶ
供養は、故人を敬う大切な行為です。
宗教法人や一般社団法人など、信頼できる団体が運営しているサービスを選びましょう。
長期的に利用できるかどうかも大切なポイントです。
② 個人情報・データの扱いに注意
オンライン墓参りでは、故人や家族の映像・情報を扱うため、
データ管理やセキュリティ対策がしっかりしているサービスを選ぶことが重要です。
③ 「形」よりも「心」を大切に
「画面越しのお参りは味気ない」と感じる人もいます。
ですが、供養の本質は“形式”ではなく“心”。
お線香を焚き、静かに故人を想いながら合掌することで、
十分に心のこもったお参りになります。
オンライン墓参りの費用の目安
主なコスト要素
オンライン墓参りで料金が変動しやすい要素としては、たとえば以下のようなものがあります:
要素 | 費用に影響を与える要因 |
墓地までの距離・出張料 | 業者が現地まで移動する交通費・時間 |
墓石・墓地の広さ・状態 | 掃除・草取り・洗浄作業の手間 |
機材・通信環境 | 中継用のカメラ、ネット回線の確保 |
献花・線香・供物 | 実際にお供えする物の費用 |
写真撮影・報告書作成 | サービス後の報告を含むかどうか |
オプション(動画、360度カメラなど) | 高機能な映像・演出を含めるかどうか |
オンライン墓参りの相場観
オンライン墓参りを依頼する際の標準的な相場としては、おおむね 1万円~3万円程度 が多い印象です。
ただし、簡易なもの(掃除なし、供花だけなど)であれば 数千円台 に抑えられる場合もありますし、逆に遠距離出張や特殊な映像演出を含むケースだと 3万円以上になることもあります。
しかし、交通費・宿泊費・霊園管理費を含めて考えると、オンライン墓参りの方が費用を抑えつつ、継続的な供養を実現できるケースも多くなっています。
「南無カード」で実現する次世代の供養
オンライン墓参りやデジタル供養と相性のよい、“新しい供養ツール”をご紹介します。

スマホが、あなたの小さなお仏壇に
一般社団法人ライフDX推進協会が提供する「南無カード」は、故人や祖先への偲ぶ想いをお寺と連携して繋ぐためのデジタル法要サービスです。
・ 提携寺院を通じて、各種法要をオンラインで申し込み、お寺で実施した法要動画を受け取ります。
・ 法要動画は20日間保持されますので適切な日時に再生して手を合わせます。
遠方の関係者はオンラインで参加をお勧めします。
・ 実施できる法要の種別は以下のとおりで、お寺ごと、法要ごとにその意味や所要時間、お布施などの情報が設定されています。
‣ 一般供養(人)
‣ 水子供養(人)
‣ ペット供養(ペット)
‣ 祈願法要(人・ペット)
※なお、菩提寺が存在し、弔っている年忌法要は菩提寺を優先します。
・墓地や霊園、そして葬儀に直接行けない方でも、「偲ぶ気持ちを届けたい」という想いを大切にできます。また檀家の減少で困難な状況にある地方のお寺の新しい収入源としての期待もあります。
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◀法要動画事例
まとめ:
供養の形は変わっても、心は変わらない、その気持ちを繋ぎ続ける、
オンライン墓参り、デジタル法要は時代の流れに合わせた新しい供養の形。
しかし、故人を偲ぶ「心」はこれまでと何も変わりません。
お線香の香りを胸に、故人の写真に向かい読経を聞きながら静かに手を合わせる――
その気持ちは、スマホやパソコンの画面の向こうにもきっと届くはずです。
墓地や霊園のあり方が変わる今こそ、
「法要文化の新しいカタチ」で「自分らしい供養」を考えてみませんか。
この記事は、一般社団法人ライフDX推進協会が提供する「南無カード」に関する情報をもとに構成しています。

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